目を覚ますと


そこにはまだ眠っているであろう

琴音の姿が昨日と特に状態も変わらず

ベッドの上で横になっていた。



スースーと
静かな寝息を立て

気持ちよさそうに寝ているのがわかる。



ピクッと

体を反応させるしぐさが

なんとも愛らしいと思った。




昨日起こったことを自分の中で

整理してみた。──




琴音が

白血病になった。


熱は下がってるが

今からどのようになるかわからない。


オレが

支えてやるしかないんだよな。




いつの間にか

兄貴はいなくなってた。


病室のベッドについてる
机の上には

一枚の紙切れがおいてあり

それを開くと

中には


サッと適当に書いたような字が

少しだけ


並んでいた。