「昔なんか、 手繋いだりしたよね。」 ぽろっと口から 出た言葉。 別に変なことでも ないけれど、 自分で言って おきながら 照れる。 灰二は 何も言わない。 なら別に それはそれで 良いんだけれど。 何時から私は 灰二を好きに なったんだろう。 これも 身長と同じ。 気づいたら 好きだった。 でもなんとなく 小さいときから 灰二のことは 気に掛けていた。 灰二のことだから 何か無理している んじゃないか、 困っている んじゃないかって。