〜ガラガラガラガラ〜
教室のドアを勢いよく開ける私。
「ちょっと聞いて!まただよ!またダメだったぁぁぁーー!」
私は泣きながら、机をかきわけ、サッチャンと弥生の元へ行った。
「あ〜ぁ。」
サッチャンが呟く。
「また?これで何回目?(笑)」
弥生は、呆れ顔で笑う。
二人は今日も、慣れた口調で返事をした。
「こ、ごれで〜ぇ、8回目ぇ〜ぁ〜ああああぁ〜」
私は、大泣きしながら答える。
今年4月から華の女子高生。
きっと、友達や先生に恵まれ、
男にも不自由しない生活が待っていると思ってたのに…
思ってたのと、違う!
友達には恵まれてる。
先生には、訳がわからない事で怒られるけど、まぁ、恵まれた方。
だけど。。。
おーーとーーこーー!
全然ダメじゃん。
これ、一番重要なのに。
「見てる方が虚しくなるよ。」
「だってさぁ〜。」
「弥生の言う通り。可哀相を通り越して、呆れるね。」
「呆れないでよーぉ。」
親友から呆れられている私、杉山知子。
トモコと言うけど、チコって呼ばれてます。
前にいる二人は、仲居早苗と原田弥生。
私の大親友。


