「! そのペンダントは」

「あ……これ、父さんがくれたの」

 少年が首に下げているペンダントに目がとまる。

「もらったとき何か言っていたか」

「大切なものだから大事にしろって」

「ベリル……?」

 変な処が気になるんだな。と首をかしげる。

「君の父は何の仕事をしている」

「運送屋だけど」

「ふむ……」

 それに少し考え込む。

「捕まる前に何を運んだか解るか」

「ジョージに聞けば解るかも」

「ジョージ?」とライカ。

「父さんの会社の人」

「では行ってみよう」

 残ったコーヒーを飲み干し立ち上がった。