一方──組織のビルに入っていったベリルを待つライカたち。

「……」

 一体なんの話をしに来たんだろう? とライカはベリルのピックアップトラックに背を預けピルを見上げる。

「あ、そうだ。ケビン」

 ポケットからペンダントを取り出して少年に手渡す。

 実はマイクロSDの入ったペンダントはベリルが用意した偽物だったのだ。

 彼らが奪ったその中には発信器が取り付けられていて、仲間たちはそれを追跡している最中である。