「ベリル……」

 2人は恐る恐る彼に近づく。

「私は死なないよライカ」

 笑って振り返る。

「……ベリル」

 そうだった、ベリルは不死だった……ホッとした。

「少々、痛かったがね」

 ゲフッと咳き込む。

「うわっ!? 痛いどころじゃねぇだろっ!?」

 1発、胸に見事に命中していたらしく胸の辺りから血がにじんでいた。

「心配ない。心臓には当らなかったため意識は遠のかなかった」

「そういう問題じゃねぇよ……」

 ドキドキして胸を押さえる。