【コメコン】天使の仕事

 男たちを解放したあと、隣を歩くベリルを見やった。

 いや、違うな。ベリルの性格が悪いんだ。きっとそうだ……思えば今までも色々と意地悪をされてきた。

 数知れない嫌がらせを思い出してふつふつと怒りが湧いてくる。

 あの一斗缶は極めつけだった。一瞬、意識が遠のいたぜ……しかしどうやったってベリルには適わない。

 死なないという以前にベリルは師匠であるからだ。

 育ての親であるセシエルが死んだ2年後にベリルと出会い一度は別れたものの。

 ベリルと再会して彼の側で1年を過ごしたあと他の傭兵たちの技を学び、いまこうして独り立ち出来た。

 セシエルとベリルは強い絆で結ばれた盟友だったのだ──