「そうだな……もう少し様子を見よう」

「OK」

「了解」

「アイサー」

 彼がぼそりと発すると口々に応え蜘蛛の子を散らすようにあっという間にいなくなった。

 行動早ぇ……ライカとケビンは唖然とした。

 それを見送ったあとベリルは2人の男に視線を合わせるようにしゃがみ込んだ。

「それでだ」

「ヒッ!?」

「な、なんだよ……」

 ニッコリと笑いかけられ男たちはビクついた。