「これからどうするんだ?」

 カフェを出て歩きながらライカが尋ねた。

「さて、どうしたものか」

「いつまでこんな事やるんだよっ」

 しれっと応える彼に苛つき気味に発する。

「もちろん、そろそろこちらから仕掛けさせてもらう」

「!」

 そう言って軽く手を挙げるとあちこちから男たちが現れた。その中の何人かは見知った顔だ。

「仲間を呼んでたのか……」

「相手は組織だ。多い方がいい」

 素人の組織だがね……と鼻で笑った。