【コメコン】天使の仕事

「それで奴はなんと言ってたんだ」

「ガキの父親を殺したらとんでもない事になる……と」

 ガタガタと震え出す男に部下は怪訝な表情を浮かべる。

「一体どうしたんですボス。そんなガキすぐに殺してしまえば──」

「馬鹿者! そんな事をすればただじゃすまんぞ!」

 カッと目を見開いて部下に言い聞かせた。

「そのベリルとかいう奴は一体なんなんですか?」

 男のあまりにもの反応に部下は眉をひそめる。

「傭兵の中でも群を抜いて凄い奴だ。とても適う相手じゃない」

 落ち着かせるように葉巻を手に取る。

「わしが傭兵の頃に一度だけ会った事がある」

「! ボスが傭兵の頃って10年以上も前ですよ。奴はどう見てもそんな時にいるような年じゃ……」