「そうだケビン、ペンダント見せてくれ」

「いいよ」

 首からペンダントを外して手渡す。

「うん……?」

 ロケットだ。中には女性の写真が入っている。

「母さん。病気で死んじゃった」

「……そうか」

 陰りを見せる少年に応えさらによく見つめる。

「!」

 写真の裏に何かあるようだった。慎重に写真をめくる。

「! マイクロSD?」

 写真を元に戻してペンダントをケビンに返し、入っていたマイクロSDを携帯に差し込んだ。

「うーん……解像度が高すぎて携帯じゃ見れないな」