【コメコン】天使の仕事

「疲れたよ~」

「またかよ」

 誰のためにやってると思ってんだ……眉間にしわを寄せる。

俺もガキの頃ってこうだったのかな? だとしたらオヤジには悪い事したな……と過去を思い起こす。

 ライカが10歳のとき捨てられていた処を拾って育てたのがハンターであったクリア・セシエルだった。

 彼は旅好きとその容姿が相まって『流浪の天使』と呼ばれていた。

 壮絶な最期を遂げたが、そのときの事をライカは未だ鮮明に覚えている。

 血まみれになりながらもその鮮やかな動きを止めなかったセシエル……その口元には悪魔の笑みを湛えていた。

 最後まで彼はライカの“父”だったのだ。

「……っ」

 やばっ泣きそうだ……頭を振って気を取り直す。