「そんなものをなんで……」 <いいから買え> 電話は切られた。 「こんなもんどうすんだ?」 出来るだけ噴射力の強そうなものは……と眉をひそめてスプレー殺虫剤を手にする。 買った殺虫剤をベストのポケットにぐいと押し込めて、トイレから戻ってきた少年を連れて店をあとにした。