まぁ、僕には縁のない世界の話だけどね。
そう思いながら、立ち去ろうとした。
……けど、出来なかった。
先程の映像が、脳裏に焼き付いて離れなかったから。
僕は、ただ茫然と立ちすくんでいた。




























今日は、…………あの人の住む場所に行こう。
僕が出来る事なら、何でもしてあげたい。
彼女が自由を望むのなら、僕は、……手を差し伸べるよ。
そう、心に誓って、僕は、再び彷徨った。


































貴方が自由を望むなら、僕は、喜んで助けましょう。
貴方の喜ぶ顔が見られたら、それで良いよ。
所詮、僕には居場所なんてないのだから……。