~??side~




「誰か、……私をここから出して……。」



ここは、広い広い私の部屋。
今日も、退屈な一日が始まる。
所詮、私に自由なんてない。
だけど、……分かってはいても、…………救いを求めずにはいられないの。


































「お嬢様、……今日は、会合がございます。
 早く、御支度をなさってくださいませ。」


あぁ、迎えの執事がやってきた。
私は、九条家の筆頭党首になる、……予定だけど、
そんな事、決して望んではいないのに……。

































お金はある。
だから、欲しい物も変える。
それに、権力も地位も名誉もある。
だけど、……そんなものは要らないの。




「私に、…………自由をください……。」



どうか、……この柵から解放して。