「相変わらず…
馬鹿よね亜佐美は…」
そう言って
顔を上げた彼女の目には涙が溢れていた。
「あなたが亜佐美の今の親友なのね…
安心したわ
そうね
亜佐美なら絶対に裏切らないわね。
亜佐美の事をよろしくね…」
涙をポロポロと流しながら笑顔を作る彼女の姿が徐々に薄くなっていく―
「恨みが消えた私に、もうこの世界に残る力は無くなったみたいね…
最後に
一つ教えてあげる…
パスワードは
私が一番愛したモノの名前よ…
さよ…うなら…」
一瞬
彼女の姿が小さな光の玉になり
そしてはじけた―!!
私の首の痕は消えた。
この一週間の出来事がまるで幻の様に…
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