届いたメール…
内容を確認した瞬間
自分の中で曖昧だった全ての点と点が繋がり、線になった―
そうだったんだ…
私は
とんでもない間違いを犯していた。
一度目を閉じ
大きく息を吐いた。
決めた―
もう迷わない
私は私の信じる道を進もう…
決して後悔しない様に。
それからも
間断無く襲い続ける痛みに、部屋中を声を抑えてのたうち回り…
鏡に映る自分自身を見つめては、真っ赤に染まった手の痕を確認していた…
もう
全身に力が入らない…
呼吸もままならない…
ベッドの上で俯せになって苦しむ姿は、彼女にとって滑稽に映るだろう。
どれだけの時間が過ぎたのか―
顔を無理矢理上げて周囲を確認すると、
窓の外は暗くなり
すっかり夜になっていた。
下階は静まり返り
あれ程うるさく声を掛けてきた母の声も聞こえない…
私はベッドの端に置いていた携帯電話に手を伸ばし、画面を確認した―
その画面の表示は
残り時間が120分切っていた…
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