昼過ぎ―
下では母が食事の事を何やら大声で言っている。
私は下りもせず2階から理由を付けては、後から食べると言う。
ハッキリと
誰の目からも分かる真っ赤な手の形…
突然襲う激痛と呼吸困難…
既に、普通の状態でも呼吸音がヒューヒューいい始めている。
とてもではないが
笑顔で人に会い
何も気付かれないなんて不可能だった。
ベッドの上で、壁にもたれかかったまま携帯電話を側に置いていた。
まるで
砂時計の様に減っていく残り時間…
苦しくなる呼吸…
発作の様に周期的に襲う痛みに、ベッドでのたうち回った後…
脂汗にまみれた身体を無理矢理に起こすと、メールが着信していた。
私は、もう震えて力が入らなくなってきた指先でメールを確認した…
ネットカフェの女性店員、渚さんから―
そういえば
思い出した事があったら連絡すると言ってくれていたな…
メールを開いて内容を確認した。
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