その夜―


当然の様に眠れず…

徐々に増す喉の痛みの中で思考もぼやけてきていた。



去年、何気なく登録したF…


見知らぬ人達との交流。
そして
マリアとの出会い…

いつも空気の様な存在だった私が、唯一輝けた空間だった。


本当に楽しかったな…



そして
亜佐美が転校してきて…

まだ1ヶ月位だけど、下の名前で呼び合う初めての友達になった。

今迄つまらなかった時間も、亜佐美と一緒だと楽しくて仕方なかった…


まだ短い付き合いだけど、親友と呼べる唯一の人。



ぐっ…


また首が痛み始める―

徐々にその間隔は狭くなり、痛む間は呼吸も苦しくなってきた。



ゼィゼィ…

ハァハァ…



死ぬのはやはり怖い…

でも
送信ボタンは押せない…


私は一体どうすれば良いの?



やがて
窓の外が明るくなってきた…

最後の朝
選択の時は迫っていた―



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