私はただ
亜佐美の後ろ姿を見送るしかなかった…
しかし
逆に亜佐美を犠牲にしても、罪悪感が薄れて丁度良いかも知れない…
と考えている自分がいた。
それから私は
休憩時間も亜佐美と話す事も無くなり、元の地味な存在に戻っていた。
考えてみれば、
私は一人だと目立たない空気の様な存在で…
最近クラスメイトと話しをする機会が増えたり
私の周りに人が集まっていたのは、亜佐美が私を立てていてくれたからなんだ…
そんな事を考えていた昼休憩―
マリアからメールが届いた。
▽…ダメよ。
親友と喧嘩なんかしては…
何とか仲直りして!!
もう一度信じてあげなきゃ!!…▽
え…
まだ私
喧嘩した事なんて話してないのに!?
「磯辺さん…
ちょっといい?」
私の前に翔子…
秋山さんが立っていた。
秋山さんが私なんかに何の用だろう?
私の対極の存在―
華やかで自然に人が集まる人。
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