「亜佐美ぃ
あなた親友を殺して転校して来たんでしょ!!」
私の言葉に、亜佐美の表現が一気に変わる―
「あなた
フェリーヌじゃ魔女って呼ばれてるじゃない…
親友を売った魔女だと!!」
バシッ
廊下に激しい音が響き、その瞬間私の左頬がジリジリとした。
「京子…
あなた私の事をコソコソと調べたわね!!」
亜佐美は怒りの表情で目に涙を一杯溜めて全身を震わせていた。
「そうよ!!
私も危うく騙される所だった…
あなたが送信してきた招待メールで、私がどんな目に遭ってるのか知ってるの!?」
私を睨み返し亜佐美は言った―
「そんな事知る訳がないでしょ!!
京子を信じていたのに…
本当に親友だと信じていたのに…」
ハッとして
一気に我に返った私は、余りにに酷い事を口にしてしまった事を激しく後悔したが…
もうどうする事も出来なかった―
亜佐美はポロポロと涙を零しながら背を向けると最後に言った。
「本当に私ではないの…
さよなら…」
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