学校に着き教室に入ると、いつもの様に亜佐美が笑顔で近付いて来た。
「おはよう~!!」
私は亜佐美の顔を見ると、毎夜私の元を訪れる江藤さんの姿を思い出した。
私の耳元で声が聞こえる…
"信じていたのに…
信じていたのに…"
「ねぇ
どうしたの京子?」
私の左肩に手を掛け軽く揺らす。
その瞬間
チリチリと首の手痕が痛み始めた!!
「止めて!!」
私は亜佐美の手を払い除け、自分の席に鞄を置くと亜佐美を無視して教室のそとに出た―
そんな私の態度に、亜佐美が慌てて後を着いて来た。
「どうしたって言うのよ京子!!」
そして、廊下で背後から私の右腕を掴んだ。
「何よその態度!!
私が何をしたっていうのよ!!」
何を……?
その言葉に私は、
燻り続けていた感情が一気に爆発した!!
振り返り、亜佐美を睨み付けるともう抑える事が出来なかった―
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