こ、殺したなんて…
驚いて身を引く私に構わず話は続いた―
「あの子には
少等部からずっと一緒だった親友がいたのよ。
あの子は
その親友の個人情報をネットで流し…
親友をさらし者にした!!」
「え!?
そ、そんな事を!!」
「本当の事よ。
そして
その親友は精神的に追い詰められ―
自宅の自分の部屋で首を吊った…」
私は愕然とした…
私が信じると決めた亜佐美に、そんな過去があったなんて―
「その事が徐々に皆に知れ渡り…
あの子は
親友を裏切った"魔女"と呼ばれる様になった―
そして
皆から無視され
居場所が無くなったあの子は、どこかに転校していった…」
暫く沈黙が続いた―
何をどう言えばいいのか分からなかった…
タクシーが左にウィンカーを出した。
崎山駅はもうすぐそこだ…
「ねぇ…
何で
どこの誰かも分からない私に話してくれるの?」
タクシーが崎山駅前で止まった。
「あんたが…
今にも泣きそうな顔していたからよ」
.



