目の前を次々と通り過ぎる生徒達。
私は意を決して声を掛けた…
「あ、あの…
すいません…」
「すいません…
少しいいですか…」
しかし
決死の思いの私など
まるで目の端にも映っていないかの様に、全く反応を見せない…
もうかれこれ10人以上に声を掛けた頃―
「す、すいません…」
「あー、何?」
フェリーヌ女学院には似つかわしくない、茶髪の生徒が立ち止まった。
オドオドしていると、彼女は強い口調で言った。
「何―?
何か用があるんでしょ!!」
「あ…
あの…
ここにいた草抜さんの事について聞きたいんだけど…」
草抜という名前を聞いて、彼女は一瞬止まった…
「あ、あぁ
あの子…
魔女の事ね…」
魔女…?
「あんたも
あの魔女に裏切られたの?」
い、一体
どういう意味だろう?
戸惑う私の目の前で、彼女はタクシーを拾った。
「崎山駅でいい?」
私は彼女と一緒にタクシーに乗り込んだ。
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