アールからの情報はあと2つあった。 1つは、招待メールを送信した人の誕生日が同じ"12月10日"という事。 もう1は、この体験をした人はこの崎山市にしかいない― という事実だった。 アールは全てを話し終えると 「もし… 私達とは違う解決をしたら連絡してね」 と言い残し 夕方の雑踏の中に消えていった… 信じられない話に唐突に巻き込まれた私は ただ呆然と その後ろ姿を見送った― .