「他の2人も同じ事をしていた…
多分、他の人も同じだと思う…
私ね
後悔してるの…
何故もっと真剣に状況を考えなかったのか、もっと違う方法があったのではないかと…
だから
Fで同じ状況になった人の為に、書き込みしているの…」
という事は、亜佐美は故意にあのメールを送信してきた訳ではないんだ…
疑ってしまった…
ごめんね。
アールは右手で涙を拭うと、私を見て言った。
「でもね…
ギリギリの精神状態で考える事なんて出来ないのよ…
正しい選択なんて出来やしない!!
後悔はしてるけど、実際に最後に選択したのは自分の生命だったと思う…
そんな自分が許せなくて!!
いつもレナの事を忘れない様に、登録名も頭文字を取って"アール"にしたの…」
私はアールの言葉を粛々と聞いていた…
当然の様に、まだ実感はない―
いや、何も考えられないと言った方が良いのかも知れない。
私は携帯電話を握り締め、ただ俯いたままのアールを見つめていた…
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