私はアールとEメールアドレスを交換した。
直接メールで指定された場所は"崎山駅"…

どうして
崎山市に住んでる事が分かったのだろう?



それから私は
あの冷たい手の感触が忘れられず、朝まで寝られなかった…

と同時に
こんな事に巻き込んだ亜佐美に対する不信感が増大していった。




翌日―


「京子おはよう!!」


「おはよう…」


私は
笑顔で歩み寄る亜佐美から視線を逸らせた。

どうしても
こういう事態になる事を、亜佐美は知っていたとしか思えなかった…


亜佐美との関係は更にギクシャクして、話をする事も少なくなっていった…




放課後―


私はアールとの待ち合わせ場所である、崎山駅に向かった。


崎山駅は
学校から徒歩で15分位の場所にある、この市唯一のJR線の駅だ。
駅に向け真っ直ぐな、店舗が建ち並ぶ道路が続く…


そして
狭い運動場程あるロータリーを横切ると駅に到着する。



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