バスを下車し学校に向かう―
宝くじでも当たったかの様な気分で、足取りも軽かった。
教室に着くと
亜佐美が既に来ていた。
「京子おはよう!!」
「おはよう亜佐美!!」
「京子ぉ
髪伸ばしたらどう?
今時
そんなオカッパ頭いないよ~」
オカッパ頭…
確かに、真面目を絵に書いた様な私…
今時スカート丈も膝下だし、いかにもドン臭い格好だった。
「そ、そうしようか…」
「うん!!
顔の作りは悪くないと思うんだけどね~
何か印象暗いし―」
そこ迄言われると少しへこむかも…
私は
今朝のメールマガジンの事を思い出した。
「ねぇ亜佐美…"Free Image"って知ってるよね?」
「あ、うん…」
亜佐美は、少し暗い表情をして答えた。
「今朝ね、そのFから裏Fの招待メルマガが届いたんだよ!!」
亜佐美は
嬉しそうに話す私に怪訝そうにボソリと小さな声で言った…
「裏Fは完全招待制なんだけどなぁ…」
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