エージェント・レイ‐狂人の島‐

機関は日本を拠点としていた、秘密結社。

人体実験やテロを繰り返し、抵抗勢力によって壊滅に追い込まれたものの、その負の遺産たる試作薬や人体実験のデータは、テロリストや死の商人、各国の軍事組織や俗に言う『ならず者国家』などによって高く取引されているという。

その負の遺産の一つをこの島に持ち込み、この異常事態を引き起こしたのが、あのシバタという男なのだ。

「何をしたの!私の故郷に!」

怒りがこみ上げ、私は叫ぶ。

「威勢のいいお嬢さんだ」

癇に障る笑みを浮かべながら、シバタは呟いた。

「どの道貴様らも俺も、この島から生きては出られん…アシュリー・マクダウェルを殺害する事で、超大国アメリカに一矢報いる事もできるしな…冥土の土産に話してやるのもいいか」