エージェント・レイ‐狂人の島‐

その言葉だけで、レイは相手の素性を見抜いていた。

「そうか…貴様がこの異常事態の元凶か」

「物分かりがいいじゃないか」

井戸の近くに、一人の男が姿を現した。

タクティカルベストを身につけ、手にはライフルを握っている。

如何にも戦闘慣れした軍人といった出で立ちの、東洋人風の男…。

「テロリスト?それとも傭兵か?」

「どっちも違うな」

男はレイの問いかけに答える。

「機関実行部隊第4分隊に所属していた、シバタという」

流暢な英語で答えると、レイがハッとした。

「貴様…機関の人間か」