エージェント・レイ‐狂人の島‐

「アシュリー、こっちへ!」

レイは私を引き摺るように、小屋の陰へと隠れる。

「っ…レイ!撃たれたの?」

壁際に背中を預けるレイの左腕から、出血があった。

「弾は貫通している。問題ない」

言いながら、レイは壁際から周囲を見ていた。

…銃撃という事は、この村に私達以外の誰かが潜んでいる。

しかも、恐らく暴徒ではない、普通の人間が。

「撃つな!俺達は暴徒じゃない!正気を保った人間だ!」

レイが叫ぶ。

それに対し。

「なら敵だな」

男の声が返ってきた。

「お前はアシュリー・マクダウェルを連れている…アメリカ政府の狗か?」