エージェント・レイ‐狂人の島‐

大男を退け、私達は山道を行く。

しばらくすると。

「ここよ」

開けた場所に辿り着く。

みすぼらしいながらも、何とか人が住めそうな小屋が何軒か立ち並ぶ場所。

小さな村だった。

もっとも、殆どの人間が暴徒化した今となっては廃村に過ぎないけど。

「……」

ショットガンの弾丸は既に尽きている。

レイは拳銃に持ち替え、村の中を慎重に進む。

静寂に包まれているとはいえ、ここにも暴徒が潜んでいるかもしれない。

拳銃のセイフティ(安全装置)を外し、レイは四方八方に気を配りながら歩いていた。