エージェント・レイ‐狂人の島‐

ショットガンでさえも、大男の足を止める事は出来ない。

そうしている間に距離が詰まる。

チェーンソーを横薙ぎに振る大男!

咄嗟にレイは回避するものの。

「つっ!」

その高速回転する刃が、レイの右胸をかすめた!

かすめたとはいえチェーンソーだ。

彼の着ていた茶の革ジャンは一瞬にしてズタズタにされ、彼自身の右胸にも、決して僅かとは言えない出血が滲む。

「レイ!」

「大丈夫だ」

私に動揺を与えないように、あくまで冷静に。

彼は引き裂かれた革ジャンを脱ぎ捨て、タクティカルフィットTシャツの姿になった。