エージェント・レイ‐狂人の島‐

「離れるなよ、アシュリー」

「ええ…!」

私をそばに置き、せわしなく銃口を動かすレイ。

その頭上に、人影が見えた!

「レイ!上!」

私は叫ぶ!

咄嗟に銃口を上に向けるレイ。

そんな彼に踊りかかるように、山道の上…急斜面を、伐採用の大型チェーンソーを持った大男が滑り降りてきた!

距離が近すぎる。

発砲は不可能と考えたのか、レイは一旦横にそれて大男の突進を回避する。

その判断は正解だった。

大男は躊躇なく、両手で握り締めたチェーンソーを大振りに振り下ろす!

地面に叩きつけられる、チェーンソーの高速回転する刃。

甲高い音を立てて、回転する刃は周囲に小石を撒き散らした。