エージェント・レイ‐狂人の島‐

レイは小屋を発見する度に、中を確認していた。

島の脱出の為に役立つものがあれば入手する為と、中に暴徒が潜んでいないか確認する為なのだそうだ。

潜伏している暴徒を見逃して、後々背後から襲撃されれば致命的な結果になりかねない。

こういう状況下では、あらゆる可能性を考慮しておくという事なのだろう。

…また小屋を発見した。

扉を開き、素早く銃口を向ける。

中には誰もいない。

代わりにあるのは古ぼけた木箱。

中には…「これって?」

私は木箱の中を覗き込む。

「ダイナマイトだな」

レイが木箱の中身を手にとって言った。

この先には採石場がある。

そこで発破の際に使用するのだろう。

…レイはそのダイナマイトを1、2本、腰のブットパックの中におさめた。

何かの役に立つと考えたのかもしれない。