エージェント・レイ‐狂人の島‐

レイに促され、私は島の深部へと向かう事にした。

市街地を離れ、島の更に奥へ。

奥へ行けば行くほど、農村風景が広がっている。

ヨーロッパの片田舎。

近代的な文明に頼らない、昔ながらの暮らしがこの島には残っていた。

井戸なんかが残っているのも不思議ではない。

…レイの行動は変わらなかった。

ショットガンを構えたまま、警戒しながら私の前を歩く。

もし暴徒が襲ってきても、即座に私を庇える体勢。

きっと要人警護任務なとで培ってきたのだろう。

素人の私から見ても、レイの動きには隙がなかった。