「お疲れ様でした。ではこれが次の任務での支給品です」

迎えのヘリの中、エージェントオペレーターのケリガン女史は、そう言って俺に支給品の入ったパックを渡した。

黒のタクティカルフィットTシャツ、タクティカルパンツ。

腰につけるブットパックと、大腿部につけるレッグバッグ。

「普段着みたいなウェアだな」

「ええ、一応一般人も往来する地域への潜入任務ですから。目立たないようなウェアをチョイスしました」

ケリガン女史の表情は変わらなかった。