みんな呆然としている中転校生が自己紹介を始めた。

『…佐伯拓(サエキタク)です。…ちょっとした都合でこの学校に通う事になりました。…―よろしく。』
暗い声で自己紹介を済ました佐伯拓が新條先生の隣に棒立ちしている。