17年前理子は幼い美有を抱え生活を自分独りで支えるために、お給料が多く貰える某ラウンジで働く事にした。

 そのラウンジで理子は日向匡史(ひゅうが まさふみ)とホステスと客として出会った。

 日向は理子と親しく会話を交わすうちに、次第に美人で聡明な理子を大変に気に入り、自分の秘書に抜擢した。

 やがて理子は秘書になるための、英才教育を施された。それは理子が22歳で美有が2歳の時の事である。

 そして今現在、理子は有能な日向の秘書として多忙を極めていた。