冬の花火

愛してはいけない

人に

焦がれる

乙女の涙

心を

灼熱の地獄に

焼かれながら

凍りつく

氷の女神

存在の否定は

死に神の

キス

自ら

凍てつく

冬の空に

きえゆくのみ

後には

凍てつく

静寂が

凍りつくだけ