私の足は無意識に屋上へと向かっていた


彼奴が来るかはわからない


確信もない


だけど


もう一度私の名前を呼んで欲しかった


私はこの時から彼奴から抜け出せなくなっていた



ガチャ
屋上への扉を開ける。


嗚呼、何もない



でも今日はいつもとは違う


わからない

だけど確かに何かが違う