そして錬くんは、私のほうへと視線を移し、軽くニコッと微笑んだ。
「亜美ちゃんも大変だねぇ~いきなり執事になれなんて言われて。」
哀れみの目線をこちらに向けて話す。
そんな錬くんに、私はすぐに否定した。
「全然、大丈夫だよ!執事なんて、やったことないけど‥楽しそうだし!」
私の答えに錬くんは首を傾げた。
「‥楽しそう?どこらへんが??」
じりじりと私との距離を縮め、次の解答を待っている。
え‥どこらへんってー…
どう答えればいいんだろう…?
そう考えているうちにも、錬くんとの距離が近づいてくる。
そんなこと、急に聞かれても…
な、なんか早く答えないと、今にも唇がくっつきそうだし…
そう思っていると、錬くんが突然、私の耳元に顔を近づけてきた。
そして小声で囁く。
「ねぇ、亜美ちゃん。答えないと…キス、するよ?」



