私が聞こうと話していたところに、聞き覚えのある陽気な声が遮った。
「まったく、派手にやってくれるねぇ…?陽輝くん??」
ニヤニヤといつもより笑っているその人物は、黒い征服身を包んだ錬くん。
錬くんはづかづかと部屋に上がりこむと、陽輝くんの肩に手を置いた。
「何の話だ?」
陽輝くんはさり気なく錬くんの手を払うと、表情を変えずに言った。
「またまた~、とぼけちゃってー‥亜美ちゃんを執事にするって、陽輝の親父っさん言ってたんだけど?」
腕を組ながら、自信満々に答える。
もう話が広まってるんだ……。
行動が早いー‥。
私は陽輝くんの様子を窺うように見ると、陽輝くんは相変わらず冷たい目を錬くんに向けていた。
「だから何んだ。お前に関係ないだろ」
冷たくあしらうように言葉を投げつける。
だけど、錬くんはその態度にあまり気にはせず、その様子を楽しんでいるような感じだった。



