聞きたいことは沢山あるのに、喉の奥が詰まって声にならない。
陽輝くんは私の顔を見ると、握っていた腕を放した。
「朝比奈、俺……」
そこまで言って、陽輝くんは言葉を止めた。
ん?俺…?
何が言いたいの?陽輝くん。
次の言葉を待っていると、陽輝くんは小さく息を吸った。
「お前、俺との約束破ったな??」
ひいいぃ!
やばいよ。陽輝くん、めっちゃくちゃ怒ってる!
陽輝くんは一歩ずつ近づいてきた。
「俺、言ったよなぁ?誰にも、喋るなと…」
いつもよりも声を低く話す陽輝くんが私の瞳に映っていた。
約束って…やっぱり、アレだよね?



