学校から出て、いつもの帰り道を歩いて少しのところから角を曲がって、歩く。
そうして、景色は見慣れた住宅街から一変して、田んぼや畑などがある田舎道に。
最初来たときは、迷ってしまったことに焦ったけれど、今またこうして来ると、あの時は道を間違えて良かったな‥なんて思う。
隣を歩いていた夏帆がおもむろに口を開いて話した。
「へぇー‥こんな道があったんだね。今まで全然、気がつかなかった」
辺り見ながら、納得するように呟いた。
確かに、私もこんな道が存在するなんて、少し驚いている。
すると、夏帆の言葉に答えるように緒方さんは話し出した。
「ここも、本当はさっき来た道のように、住宅街にする予定だったんですよ」
「え‥そうなんですか?」
ちょっと知らない情報に少し、興味をもつ。



