「これで受けるのかぁ〜……。」
ふざけてるように思われないかな?
そんな不安でいっぱいだったけど、お母さんに言われたんだし……と諦めの境地で私はワンピースを着た。
「わ、凄く可愛い!」
持ってもらうだけじゃわからなかったけど、小さなリボンが所々についていて、いっそうこの服を引き立てた。
「……私には、似合ってないなぁ。」
少し気落ちしたから、薬用リップをもってきて、乾燥した唇を潤わせた。
ピンポーン
(来た!)
私はスカートを揺らしながら、階段を降りた。
お母さんの「はーい」というお客様ようの声が聞こえた。
ガチャリと、ドアが開く―――

