「っ!?」

雄二の驚いた声が後ろで聞こえた。

今まで、女の子に本気になったことがない僕がそんなことをいったんだから、驚いたのだろう。


僕でも、唐突な気持ちの変化に驚いている。

それでも、結菜ちゃんの笑った顔を思い出す度にドキドキが増すんだから、もうすでに重傷だ。


それに、雅人に結菜ちゃんを好きになってもらったら困る。


僕は渇いた喉を潤そうと、冷蔵庫のあるキッチンへと歩を進めていった―――。