「結菜……ちゃんの?」

(ああもう!)
どうやら写真を撮っている最中に電話がきたらしく、あまりにもタイミングの悪いソレに苛立った。


「おい、雅人
珍しいな、お前が苛立ってるなんて。」

いつの間にか僕の部屋には雄二がいた。
雄二に言われて気がつく

ほんとに、イライラしてる。

(もしかして、僕)


「雅人?」

自分の本当の気持ちがわかった瞬間、思わず口の端があがっていたみたいで、雄二に不気味がられた。


「ねぇ、雄二

僕、結菜ちゃんのこと好きになっちゃったみたい」

「さっきも、聞いた。」


「先に言っとくけど、僕、本気だからね。」