今の笑いは何?
あの勝ち誇ったような笑い方。
「琉生、もう帰るよ」
「え!?お、おう…」
マグカップの代金を払って、そそくさとマンションに帰ってきた。
まだまだ消えそうにない、モヤモヤした気持ち。
今、有り得ないくらい怖い。
「瑠華?」
琉生の呼びかけに反応するかのように、胸に飛び込んだ。
「…きって言って…」
「え?」
「好きって言ってよ!瑠華が一番好きだって」
勝手に流れてくる涙。
手で拭うのも忘れて、子供のように琉生の胸で泣きじゃくった。
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