雪の王子様






「武彦が結婚したくなるような良い女になるから!」





「待ってる。」





「武彦……………、好きだよぉー…………。」




「あゆか………?」





「だから…………最後に………キスさせて…………?。」







戸惑う武彦に私はそっと唇を重ねた。





「私の初ちゅー!ありがたくもらっとけ!」





「…………ありがとな、あゆか。」





「武彦、絶対幸せんなってよね!」





そう言って私は武彦の腕から離れた。






「あぁ、ありがとう。あゆか!」